清静な世界に心癒される武蔵野の尼寺・三光院
東京の西郊、小金井に臨済宗の尼寺・三光院はあります。
「不老門」と彫られた石文を脇に見て山門をくぐると、正面に尼寺とは思えぬ重厚な本堂。武蔵野の面影を残す樹齢を重ねた樹々。春にはサクラ、秋には紅葉、さらに四季折々の花々に彩られる境内。石畳がきれいに掃き清められたそこには、清静の空気が漂っています。地面に目を凝らすと、草木の間から顔をのぞかせる地蔵や幼気ない表情の石仏たち。石畳の奥の十月堂は、京都の尼門跡・曇華院の流れを受け継ぐ竹之御所流精進料理を楽しむ国内外のお客様でにぎわいをみせ、また、精進料理や仏教書道、写仏、仏語など《今寺子屋》も開かれており、多くの方々に、『心のオアシス』として親しまれています。
photo:Akira Moriyasu